飛行という概念と飛行機の誕生の歴史 (3)


こんにちは。spit14です。今回は19世紀の航空技術について書いていこうと思います。

世界が19世紀後半に入ったとき、アンリ・ジファールが3馬力蒸気機関を利用してそれを動力にしたガス気球を完成させました。これが今日の飛行船の原型となりました。それだけでなく航空機の歴史の中で、この機体は帆を装備し(この場合飛行機で言うラダーに相当するもの)、空中での進行方向をコントロール出来る画期的なシステムを組み込みました。

その後ヤン・ヴネンクが自分の手でグライダーを製作、改良、操縦技術を身につけました。それから彼は50mの塔から、1800mもの距離を多くの人々が見る中で飛行することに成功しました。これまで多くの空に引きこまれた多くの学者がジャンプ、墜落を繰り返し、ついに彼が航空技術に新たな歴史の1ページを刻むことができたのです。

しかし、その4年後、飛行試験中に墜落し41歳の若さでこの世を去りました。さらに彼の機体の詳しい資料が見つかっておらず、残念ながらその先進的な機体の概要と航空技術は謎のまま歴史の闇に消えてしまったのです。この25年後にオットー・リリエンタールもグライダーで大きな成功を収めましたが、失速し機体を立て直す努力もむなしく地上へ引きずり込まれてしまいました。当時は特に空に魅せられた人々の宿命だったのかも分かりません。 

次回はライト兄弟、日本のある航空学者について書いていこうと思います。前回ライト兄弟までの出来事について本ブログで書こうと思いましたが、誠に勝手ながらここで分割させて頂きます。前回のブログは再編集させて頂きました。

続く