飛行という概念と飛行機の誕生の歴史 (2)


こんにちは、spit14です。今回は前回の続きで、18世紀の航空技術について書いていこうと思います。

18世紀、フランスでモンゴルフィエ兄弟が熱気球を開発し、史上初の有人飛行を成功させました。そのわずか10日後にはジャック・シャルルが水素を気球の揚力源として、飛行に成功しました。1年後、ジャン・ピエール・ブランシャールがドーヴァー海峡横断に成功させたのです。

つまり、この短期間で彼らは初飛行から30~40kmの距離を飛行可能とするまでにいたるほど、飛躍的に航空技術を発展させたのです。

その1年後、日本で初めて滑空飛行を行った人物が登場します。彼の名前は浮田幸吉と呼ばれています。彼はまだ日本が鎖国の時代でヨーロッパでもまだ飛行という概念が珍しかったのです。しかもヨーロッパの文化をオランダ以外拒絶していたころに、鳥のメカニズムを応用して日本初のグライダーを完成させました。この結果は諸説あり、数mの滑空、あるいはそのまま墜落したといわれています。

しかし、仮に本当であればヨーロッパの有人滑空飛行実験及び航空力学の基本である、重力、推力、抗力、揚力と、飛行機の直進安定性に関わる上半角を発見したジョージ・ケイリーの約60年も早いことになります。

今回はここまでです。次回は19世紀の航空史書いていこうと思います。

続く