戦闘機の登場と航空産業の発展(12)"西部戦線…ドーヴァー海峡での膠着状態2"


こんにちは、spit14です。今回は1942年に登場した史上最高のインターセプターについて書いていこうと思います。

前回の記事に書いてあった通り、大ドイツ空軍最強のBf109F、Fw190Aの登場によって、それらの登場時にスピットファイアMK.I、MK.II、MK.Vは実戦でことごとく敗北に喫しました。そして半年間イギリス最強の戦闘機スピットファイアを封じ込み、ドーヴァー海峡の制空権をドイツが握りました。

この期間中スピットファイアの本命であるグリフォンエンジンを登載した、グリフォンスピットファイアは試験飛行で極めて優秀な成績をおさめ、マーリンからそれへ変わる予定のはずでした。しかし、量産中、オイル漏れなどの故障の問題解決にイギリス空軍を悩ませていました。

その結果、すでに生産されていたマーリン60系エンジンを装備させました。これがスピットファイアを1942年から1944年初頭まで世界で最も優れたインターセプターにさせた要因となりました。このスピットファイアMk.IX BF274は巡航速度は高度6,096mで521km/h、6,400m以降から8,358mまでで速度も上がり、増槽をつけても最大速度は8,358mにて629<span>km/h。さらに増槽がない時の全備重量状態で海面高度にて6,096mにて614km/h、フルスロットルでの適性高度での最大速度は8,358mにて652km/hです。同じく適正高度での最大速度が6,096mで597km/hだったMk.Vのそれを、同高度で15km/h以上、適正高度比較ででなんと差が2250m、55km/h近くも凌駕してしまう信じられない結果が出たのです。低高度でもかつてのマーリンをスピットファイアを完全に凌駕し、スピットファイアMk.IXは最大2,000馬力級の強力なマーリンエンジンを積みました。</span>

次回はくわしくスピットファイアMk.IXの性能的特徴、Fw190AとBf109F、Gとの戦闘について書いていこうと思います。

つづく