戦闘機の登場と航空産業の発展(9) "独ソ戦…東部戦線での電撃戦と戦闘機"


こんにちは。spit14です。今日は東部戦線の始まりと、拡大、そこで登場する当時の戦闘機について書いていこうと思います。

東部戦線が始まるや否や、ドイツは陸、空双方でソヴィエトに対して圧倒的な勝利を次々獲得していきました。この調子でドイツ軍は侵攻速度をキープして、予定までにこの電撃戦を完了しようとしていました。

しかし、たしかにドイツは1941年当時ソ連の武器に比べて明らかに上でしたが、ソ連側は被害を物ともせず数の差で突撃し、踏みとどまっていました。また、ドイツはぬかるんだ地面や、整備されていない道無き道を進むことを強いられました。

この当時使われていたソヴィエトの戦闘機は主にI-15のような複葉機やI-16のような戦闘機で、枢軸国にとってはあまり脅威になりませんでした。またミコヤン Mig-1も、速度こそ互角だが、それ以外ではドイツ機と対等に渡り合えないという烙印を押されてしまいました。この他にも、よく言って特化、悪く言ってそれしかできない戦闘機ばかりだったのです。

一方、ドイツ機空軍は、当時最新鋭のBf109F、Fw190Aを装備していました。Bf109は支柱が外され、完全に機体を流体学的に洗練されました。プロペラ軸内砲を備えていて、命中精度は主翼からばら撒くよりも確実に命中弾をあたえるためでした。一方、Fw190Aはドイツ空軍唯一の空冷戦闘機で、横転率(低空、低速域で130°以上)、武装(MG151 20mmカノン砲×4,13mmマシンガン×2)は当時世界最強クラスと言われていました。また、Bf109よりも安定した操縦ができ、速度も多少上でした。現に、Fw190Aは最初の海峡での戦いでスピットファイアmk.Vを一方的に撃墜した例もありました。これらの大ドイツ空軍の戦闘機で初戦は完勝とも言うべき活躍をしていました。

次回は冬将軍について書いていこうと思います。

つづく